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Vol.5
アイルランド各地に残るヴァイキングの痕跡
他民族によって征服が繰り返されたアイルランド。その歴史は古く、その中でものち
のアイルランドの歴史に多大な影響を与えたのが、古代スカンジナビア人のヴァイキ ングです。紀元前8世紀に初めてやってきた彼等は、海賊として船の操作や戦術に長
けていた上に、建築、交易の才能も持ち合わせていました。アイルランドの沿岸に拠 点となる都市を築き、特有の船を操り、深く内陸部へも侵入していきました。ダブリ
ン、コーク、リムリック、ウォーターフォードなど、今に残る主要都市をはじめ多く 地名の起源はヴァイキングあるとされています。
その他ヴァイキングによってしばし襲撃されたのは、各地に点在していた修道院でし た。当時、修道院が貴重な装飾品や壷、皿などを所有しており、ヴァイキングの襲撃
から生き残るため、修道院では敷地内に独特な円塔を建てました。一見なんの変哲も ない石造りの塔ですが、その入口は人の身長よりもかなり高いところに位置し、ヴァ
イキングの襲来を察知した修道士達ははしごをかけてこの円塔に登り、中に入ったと ころではしごを引き上げて敵が去るのを待ちました。ウォーターフォード県のアドモ
ア教会やウィックロウ県のグレンダーロッホではその円塔が今でも残っており、アイ ルランドならではの観光地として人気を呼んでいます。
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