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冬に知ったカルチャーショック
イギリスといえば、“紳士の国”。誰もが連想する言葉ではないでしょうか。確かにそうかもしれません。例えば、「レディファースト」。これは徹底しているように思います。女性にとってはなんとも気分の良いこの「レディファースト」。例えば、レストランに入るとき、必ず男性は手をさっと前へ差し出しドアを開けて先に行かせてくれます。この自然でさまになる仕草は日本男性にはなかなか真似できないのではないかと思ってしまいます。男性だけではなく、この国にはとても気品のある淑女「Lady」もいます。イギリスでは今でも階級制が密かに残っていますが、決して貴族の人々だけが「Real Lady」とは限りません。
このように「紳士、淑女」が多いイギリスなのですが、文化の違いとは恐ろしいものです。イギリスに厳しい冬が訪れるこの時期、多くの人が私と同じカルチャーショックを受けたのではないでしょうか?「イギリス=紳士、淑女の国」というイメージが、バラバラと崩れていく出来事が。
それは、みんなが鼻をズルズルやりだしたその時、「ビィ−ン」という強烈な音が背後から迫ってきました。振り返ってまたまたびっくり。30代くらいの上品そうなキャリアウーマン風の女性が場所などお構いなく、ビィーン、ビィーンとやっているではありませんか。日本では男性、特に年配の方が、音を立てて鼻をかむ光景を時々目にします。しかし、イギリスでは老若男女、皆場所などお構いなく豪快に鼻をかむのが普通なのです。講義中であれ、静かな電車の中であれお構いなし。しかも、皆一度使用したハンカチやティシュを、何度も何度も使います。ハンカチは濡れた手を拭いたり、汗を拭ったりするものだと思っていた私にとって鼻をかむものとされていることにまず驚きました。
イギリスではバシッとメイクを決めている女子学生が、どれだけ大きな音で「ビィーン」と鼻をかもうが、皆そちらの方を振り向きません。バシッとブランド物のスーツを着こなしたOLも、平気で「ビィーン」をやりますし、誰も気にしないのです。最初、恥ずかしくないのかなと不思議に思いましたが、後になってイギリスでは、日本人のように鼻をすする方がよっぽど無作法で恥ずかしい行為だということを知りました。この国では日本人が普通にしていたことこそ下品な行為だったのです。寒いこの時期にイギリスへ来る予定の人はこの光景を目にしても決して驚かないで!
By K. IMAI Affinity UK
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