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イギリス大学・大学院留学 UNIVERSITY OF SUSSEX |
サセックス大学 / 生命進化学博士号
「思い切り脳みそに刺激を与えて、リフレッシュ!!」 佐藤正純さん
留学をしようと思ったきっかけ、目的
私はもともと生物学が好きだったのですが、私の学生時代は今と違って生物学出身では飯が食えないと言われていました。
そのため物理学科を選らんだので、卒業後は大学での基礎研究、民間企業での開発研究とマネージメント、
そして定年後は特許審査支援の半官半民の財団で働くという、所謂理工系の典型的な職歴となりました。
この間それなりに充実して過ごして来ることが出来ましたが、生物学への興味は持ち続けており、
折を見ては生物生態や進化論関連の本を読んできました。企業での仕事が開発研究からマネージメントに変わると幸いなことに精神的・時間的余裕が出てきて、
週末の農作業や生物・進化論関連の一般教養書を読むことに時間を割けるようになりました。特に進化論は面白く、しかし読むほどに次々と疑問が出てきて、
系統的に勉強してみたいと思うようになりました。一方、私は中学、・高校の頃は特にヨーロッパ文化に憧憬に近いあこがれを持ったことがあり、
また研究職を続けてきた中で西欧人の研究の進め方、考え方に違いを感じ、これも大変興味の引かれることでした。そんな背景もあり、
学生に戻って進化論を勉強しようと思い立った時、進化論といえばダーウィン、ダーウィンといえばイギリスとなったわけです。
留学するに当たって不安だったこと、そして留学してみて
年齢が若くはないことと専門分野が全く違うことで、いかにイギリスといえども受け入れてくれる大学があるだろうか、というのが一番の不安事でした。次が経済的なことも含めての家庭のこと、そして三番目が英語でした。もちろん四番目には全く専門が違う分野に飛び込む不安もあります。
一番目の不安は、全く分野が違うにもかかわらず私の研究歴が役に立ったのでしょうか、あるいは私のエッセイをアフィニティのアンソニー先生に添削してもらったのが良かったのでしょうか(どうもこちらのような気がする)、幸いにも3年間のMPhilコースへの入学を認めてもらえ、解消しました。二番目の不安は、最後は自宅と年金があるから食いはぐれる事はないと腹をくくり、この12月に家族がこちらに来ることになり、取りあえずは解消していますが、もちろん今後のことをあれこれ考えれば不安は山ほどあります。
三番目の不安は、英語の論文を読んだり書いたりした経験はあるし、各国の研究者とも議論をしたり共同研究をした経験もあり、分野が全く違う不安はあるが、専門用語さえ覚えればなんとかなるだろうと思っていました。しかし、こちらに来て実際の生活を始めてみると、銀行の口座を開いたり、借家を探したり、客として呼ばれたりといった事々が次々と出てきますが、日常使う言葉が身についていないため、相手の話の半分も聞き取れないし、年齢相応の言いたいことはあっても話せる技術は小学低学年以下の感じで、フラストレーションが溜まる毎日です。留学すると決心してから実際に留学するまで2年近くを要していますが、この期間に英語にもっとまじめに取り組むべきだったと今になって悔やんでいます。何とかなると思って比較的軽く見ていた不安が、今や一番大きな不安になっています。
10月初めが新学期で、まだ具体的な研究も始まっていないので四番目の不安がどの程度のものかは判りません。この不安が小さいものであることを祈っています。ただ、こちらにきてから専門分野の本を英語で読み始め、最初は辞書と首っ引きでしたが、最近はかなり辞書を引く回数が減り、この年齢でも単語や専門用語をそれなりに覚えることが出来ることを確認できて、この点に関しては少し安心しました。
留学して良かったと思うこと
まだ英語の習得に追われて英国の良さを味わう暇も余裕もない状態ですが、ホームステイ先の家族、大学の教授や事務の人々など皆大変親切で、さまざまの個人的な相談事や要望に親身になって対応してくれます。こういった人々に会えたことは大変幸せであると感じています。
これから留学する人へのアドバイス
全く当たり前のことですが、英語には可能な限り時間を割いて、日常会話も含めて身に付けておく方が、こちらでの生活をスムーズに立ち上げるのに役立ちます。そうはいっても、日本に居れば英語の習得は結構困難ですし、もちろん身振り手振りも含めてブロークン・イングリシュでもそこそこ通じますので、十分英語に習熟してから留学をと考えるよりは、ともかく来てしまうのが良いかもしれません。学ぶ姿勢さえあれば、皆親切に接してくれます。恐れる必要は無いようです。
残念ながら日本の多くの企業では窓際にでもならない限り自分の時間を持てません。しかし、定年後は毎日が自分の時間になります。男性で定年後平均17年余、女性では四分の一世紀近くも生き延びます。この間少なくとも10年間程度以上はそれなりに活動的な生活が送れるとなると、膨大な時間が自分のものになります。子育てを終わり、無事定年を迎えた後は、この膨大な時間を夫婦で好きなことに使いたいものです。物事を学ぶのに若いに越したことはありませんが、英国はあまり年齢に関係なく、学ぶ人に対して門戸を開いてくれるようです。思い切り脳みそに刺激を与えて、リフレッシュしてみるのも悪くはありません。
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