【二ヶ国留学体験談】第二弾!
アイルランド & イギリス でワーキングホリデー!

第二弾:イギリス・ワーキングホリデー (Tier 5 Youth Mobility Scheme)

イギリスに恋をして、スコットランド・タータン留学を実現!帰国後、ご自身でアパレルブランドを起業されました。

第一弾、アイルランドワーキングホリデーに続いて、イギリスワーキングホリデー期間中の体験談を頂きました!また、野村さんがご帰国後に海外経験を通してご自身でアパレルブランドを起業されることになったキッカケについても教えていただきました。実際に野村さんが起業されたアパレルブランドのご紹介もしていただきましたので、是非ご覧ください!本当にとっても素敵です。これからイギリスワーホリ、語学留学される方にとって、参考になる情報もあると思いますよ!

念願のイギリスWH抽選に当選された時は、きっと嬉しかったですよね?また、野村さんの場合、アイルランドの語学留学後、日本に帰国せずに直接イギリスに移動されましたが、アイルランドでのイギリスワーホリ(YMS)のビザ申請はむずかしかったですか?

イギリスのワーキングホリデービザに当選した時は、もうそれは嬉しかったですね。今でもあの時、あの瞬間のことは鮮明に覚えています。ちょうどその時は、スコットランド旅行からアイルランドへ帰ってきた翌日のことでしたので、スコットランドに呼ばれたような感覚になりました。ビザがまるで「イギリス(スコットランド)に来てもいいんだよ。」と言ってくれているような気分でした(笑)イギリスのワーキングホリデービザの当選通知を受け取ったその瞬間から、できる限り早くイギリスへ移動しようと考えていたので、準備期間はとても慌ただしく早く過ぎ去ってしまったのを覚えています。おっしゃる通り、私は日本に帰国しないままアイルランドからイギリスへと移動したので、『日本以外からのYMSビザ申請』という壁が立ちはだかりました。ネットで検索するにも当時は情報が少なく、唯一オーストラリアに滞在されていた方が帰国せずにイギリスに渡英した体験談をブログにアップされていたので、その方の方法を参考にさせていただきました。

結果、やり方は日本で申請する方法とほぼ同じでした。現住所の地域のビザセンターに予約を取り、提出書類(日本から申請するものと全く同じもの)を申請するのみです。残高証明はアイルランドで開設した銀行に、残高証明ギリギリの額を日本のネット銀行から送金し、アイルランドの銀行で発行したものを持参しました。

※現在は情報が異なるかもしれません。もし現在、同じように他国からイギリスビザ申請を行われる方は、ビザセンターに問い合わせをするのが一番確実な方法かと思います。

全てが初めてのことだったので、ビザが手元に来るまでは不安で仕方なかったです。ビザセンターに2週間ほどパスポートを預けなければいけなかったので、その期間はアイルランドからも出れず、泣く泣く語学学校との友達の東欧旅行を断念せざるをえなかったのが唯一残念でした。日本人の自分がアイルランドから出れない状態というのは面白くもありましたが(笑)

スコットランドを選ばれた理由と、スコットランドの生活はどうでしたか?思い出も教えてください。

イギリスについて調べ始めた時(第一弾アイルランド編参照)から、なぜかスコットランドにはずっと魅力を感じていました。スコットランドって知れば知るほど、独特で魅力ある個性の強い国なんです。イギリスと言えばやっぱりロンドンですが、なぜか私はスコットランドのことばかり考えてしまうようになり、アイルランド滞在中も旅行先はいつもスコットランドでした。

その旅行中に兼ねてから訪れてみたかった伝統衣装キルトを作るテイラーを訪れました。その時の経験が今のブランド立ち上げにつながっているのですが、タータン生地を選ぶスコットランド人の方を実際にお見かけして、自分も伝統衣装のキルトを作りたいと思ったのです。それからキルトの作り方を教えていただける先生を探しました。スコットランド中のキルトメーカーをネットで検索しメールを送りました。もし教えてくれる方がいらっしゃれば、スコットランドのどこにでも行こうと思っていました。幸いなことに2件のメール返信をいただき、縁あって今の先生の元にお世話になることになりました。

いよいよスコットランド・エディンバラにキルト修行へ!

キルト製作中

キルト製作中

キルトレッスンはもちろん全て英語でしたので、最初は先生のおっしゃっていることがなかなか理解できず苦戦しました。スコットランド訛りに慣れるのにもものすごく時間がかかったんです。レッスンの内容をビデオに撮り、先生の手元を見ながらとりあえず真似をして、学んだことをノートにメモして、キルト作りを習得していきました。とても大変でしたが、辛いときはスコットランドでウイスキー修行をされたマッサン(ニッカウイスキーの創始者)の気持ちを勝手に想像しながら、「自分もこのタータンを日本に持って帰るんだ!」という気持ちでやっていました(笑)

針と糸と一緒に寝た思い出

半年のレッスンを終えて、最初は知り合いのスコットランド人の方に「キルトを作らせてください!」とお声かけし、キルトメーカーとして独り立ちをしました。最初の3、4つのお仕事は、本当に大変でした。フルタイムのアルバイトをしながら、仕事終わりと休日に部屋に籠もりキルトを作り続けました。体力が持たず何度も寝落ちして、針と糸の横でよく寝たのを覚えています。数をこなしていくたびに、だんだんとスムーズに縫えるようになってきました。プロの方でも丸3日かかるハンドメイドキルト。私はひとつのキルトを縫うのに最低でも3週間かかりました。

はじめて作ったメンズキルト

はじめて作ったメンズキルト

ツイッターでスコットランド情報を度々発信していたのですが、ある日私のことを見つけてくださった日本人のお客様からはじめてお仕事の依頼をいただきました。あの時は本当に嬉しくて仕方ありませんでした。スコットランドが好きでスコットランドに来て、思い立ったままの勢いで伝統衣装を作っているけれど、実際日本の方は本当に気に入ってくれるのだろうか?という不安が常にあったので、日本人のお客様からの依頼は、その後の自信に大きくつながりました。

スコットランド人男性に依頼され結婚式用に作ったキルト

スコットランド人男性に依頼され結婚式用に作ったキルト

日本人バグパイパーさんのために作ったキルト

日本人バグパイパーさんのために作ったキルト

YMS最後の一年は人生で一番充実した時間だった

イギリス軍の方と

イギリス軍の方と

スコットランド生活が1年を過ぎた頃から、少しずつ生活にも余裕が出てきました。その頃には英語を使うことにも慣れ、いつの間にか日常生活においては支障のないレベルになっていました。思い切ってアルバイトの日数を減らし、受けれる限りのキルトの仕事は全て受けました。SNSを通じて日本人の方からもご連絡をいただくようになり、エディンバラでタータン工場の見学案内やタータンのお話をさせていただく活動も増やしました。スコットランドのバスツアー会社からプロモーションビデオの出演依頼や、イギリスに関するライターのお仕事もいただき、YMS最後の一年は人生で一番忙しかったですが、一番充実した時間だったかもしれません。

スコットランド軍の方と

そして最も忘れてならないのは、スコットランドの家族、友人、同僚、キルトメーカーの仲間がいつも私を支えてくれていたことです。私は彼らを心から愛していましたし、彼らは全力で私を愛してくださいました。本当に大好きな人たちです。私はキルトを学びにスコットランドに行きましたが、その一方で彼らとの出会いはこの2年間で間違いなく一番の宝物となりました。

スコットランドを離れる前のお別れ会にて

スコットランドを離れる前のお別れ会にて

スコットランドでの仕事探し、家探しはスムーズでしたか?

仕事探しについて

職場のスタッフと

職場のスタッフと

スコットランドでの仕事探しは、実は結構簡単に見つかりました。渡英してすぐに働いた日本食レストランは、たまたま人手不足だったのか、それとも日本人がいないので日本人スタッフが欲しかったのかわかりませんが、その場ですぐ採用していただけました。しかし実際に働いてみると、いくらメニューが日本語とは言え、思っていた以上に英語を使って働くということは大変でした。外国人のお客様はベジタリアンの方が多いですし、アレルギー持ちの方以外にも、食材に関するリクエストがものすごく多いのです。彼らの細かい要望を理解するのに本当に苦労しまして、日本語で質問させてくれるスタッフもおらず、最初の方はもう毎日落ち込んでいました。「英語が話せるスタッフと変わってくれ」とキツくお客様に言われたことも数回ありました。

職場のテイラースタッフのみんなと

レストランで3ヶ月ほど働き少し英語にも慣れた頃に、転職を考えました。せっかくスコットランドにいるので、スコットランドに少しでも関わる仕事をしたいと願っていたので、いくつかのお土産屋さんに履歴書を持って行き、幸いなことにエディンバラ城の目の前にある「Tartan Weaving Mill」というエディンバラ最大級のお土産屋に雇っていただきました。その時も実はそこまで英語が話せるわけでなく、キルトスクールではじめて作ったキルトを持って行き「スコットランドが大好きなんです!キルトを作りに日本からやってきました!働かせてください!」と言って、結構強引に挑みました。そしたらすぐにスタッフの方がマネージャーを紹介してくださり、その日に採用でした。おそらくマネージャーも「なんだこの日本人?」と思ったかなと思います。

職場のタータン工場のおじちゃん達と

家探しについて

フラットからの眺め

エディンバラでの家探しは結構大変でした。エディンバラには大学が複数あり、年中部屋を探している人が多くいます。その方たちと競わなければいけないので、いい部屋はすぐに埋まってしまう状況でした。最初に入居した部屋は8人住まいの大きなフラットでした。当時銀行口座を持てていなかったので、仕方なくそのフラットに入居したのですが、8人も住んでいると掃除当番をさぼったりする人や、部屋に友達を呼んで、誰が住んでいるのかも分からない、非常にストレスの溜まる部屋でした。

ネットを駆使して、3ヶ月目に良い部屋を見つけることができました。そこのフラットはとても静かで窓からの眺めもよく、市内中心地からも近くて、フラットメイトとも仲良く過ごすことができ、気に入っていました。しかし帰国が迫る半年前に、フラット売却の告知があり、退去せざるをえませんでした。こういうことがエディンバラではよくあるそうなので、気をつけていただきたいです。

最後に住んだ家は知り合いの家でした。この時には、エディンバラに友達がたくさんいたので、幸いにも行き先は3つほどありました。渡英したての場合は、どうしてもネットを駆使するか、すでに現地にお住まいの方に相談してみるしかないかと思います。なかなか大変かとは思いますが、最初はホステルに滞在しながらでもいいので、色んな情報を色んな人にいただき、頑張ってください。エディンバラは日本人コミュニティサイトのMixBが無いので、なにより人からの情報が命です。

これからイギリスワーホリで渡航する方に経験者からのアドバイスをお願いします!

エディンバラ城

イギリスでのワーキングホリデーですが、私は是非、地方都市をおすすめしたいと思っています!ロンドンが好き、ロンドンで希望の職に就きたいとお考えの方は別ですが、他の地域も候補としてお考え中の方は、是非地方都市は検討する価値があるかと思います!おそらく悩まれるのが「地方で仕事が見つかるか?」という点ですが、就きたい仕事が決まっている場合やよっぽど人里離れた地方でない限り、仕事探しはある程度可能だと思います。地方都市はロンドンに比べ日本人が少ない分、日本食レストランでの日本人需要は少なからずあると思いますし、何より日本人が少ないと強制的に英語を使わなければいけない環境が増えるので、英語の上達も早いと思います。アクティビティに関しては、ロンドンとは比較できませんが、例えば私の住んでいたエディンバラは毎年夏の1~2ヶ月間ずっとお祭りが開催されていますし、ミュージカルや、ライブイベントも豊富な街で、一年を通し楽しく過ごすことができます。

南からブライトン、バースやブリストル、オックスフォードもしくはケンブリッジ、リバプールやマンチェスター、ヨークやリーズ、そしてスコットランドのグラスゴーかエディンバラ、など、イギリスには素敵な地方都市がいくつかあるので是非ご検討されてはいかがかなと思います!

アイルランド語学留学と、イギリスワーキングホリデーの経験をされてみて、留学前に感じていた不安と、実際に挑戦されてみて今感じることはなんですか?

スコットランドのキルトメーカーの皆さんととタータン工場見学へ

スコットランドのキルトメーカーの皆さんととタータン工場見学へ

渡航前はとにかく不安しかありませんでしたが、自分が決めたことですので、踏み出した以上もう前に進むしかないと必死でした。うまくいかず辛くて泣いたことももちろんあります。でも日本には帰りたいとは思いませんでした。諦めず自分の考えや、好きなこと、やりたいこと、希望、思いを色んな人に伝え歩いていくうちに、いつのまにか不思議と周りには応援していただける方が増えていて、良い出会いにも恵まれるようになり、幸福感に満ちた日々を送れるようになりました。その時にやっとはじめて、アイルランド・イギリスに来れて良かったなと感じました。人はそれぞれタイプがありますので一概には言えませんが、あなたが本当にやりたいと飛び込んだこと(留学・ワーホリ)であれば、誰もそれを否定できる権利はありませんし、少なくとも私はそんなみなさんを心から応援したいと思っています。是非不安を乗り越え挑戦してほしいなと思います。

さらに!野村さんはご帰国後、ご自身でアパレルブランドを起業されましたが、起業をされることになったキッカケについて教えてください!もともと日本でもアパレル系の経験があったのですか?

スコットランドでキルトを作りはじめた時から、この美しい文化は日本に持って帰る必要があると感じていました。日本に帰国した際には、スコットランドのタータンを使って理想のスカートを作ろうとも考えていました。今はやっとそのスタート地点に立てた嬉しさでいっぱいです。日本でアパレルの経験はありませんでしたが、ありがたいことに色んな方に相談にのっていただき、アドバイスをもらいながら進めさせていただいています。正解が無いのでいつもこれで良いのだろうかと不安は常にありますが、2年半の海外での経験が私を強くさせてくれたのでしょうか、そういった不安にも打ち勝てるようになってきました。全てを自分でいちからやることはとてもエネルギーのいることなのですが、それと同時に達成感や満足感も会社員時代に比べるとよりダイレクトに感じることができ、好きなことを仕事にさせていただいていることに関して、お客様には本当に感謝しています。

野村さんのHitomi Kiltmakerのホームページを拝見しました!是非、詳しく教えてください!

ありがとうございます!
Hitomi Kiltmakerは、スコットランド本場のタータンを日本のみなさまへお届けするべく立ち上げたブランドです!スコットランド人が各家庭に持つ歴史あるタータンを、日本の方にもファッションを通じて味わっていただきたいと思っています。現在、2020年3月9日までクラウドファンディングサイト「Makuake」さんにて初めての販売をスタートいたしました!是非、応援いただけましたら嬉しいです!ありがとうございます!

Hitomi Kiltmaker ウェブサイト

https://handmadekilt.com/

《クラウドファンディング》

本場スコットランドのタータンを日本に届けたい!Hitomi Kiltmaker

https://www.makuake.com/project/handmadekilt/

今後の野村さんの将来の展望について教えてください!

今は自分のブランドを起動にのせることを第一目標としていますが、少し他のことにも手が回せるようになったら、スコットランドに関する様々な活動もはじめていきたいと思っています。現在はアパレルブランドを立ち上げたり、イギリス滞在中にはスコットランドに関する色々なお仕事もさせていただきましたが、基本的には自分のことは「スコットランドが大好きなただの人」だと思っています。そんないちスコットランドファンの私が作るスカートを通じて、スコティッシュ・タータンの魅力を多くの方へお伝えできたら、私を通じてスコットランドが好きな人が増えたり、その方たち同士が繋がってくれたら、これ以上に嬉しいことはないです。それを今後少しずつでいいので実現させていけたらいいなと思っています。

担当カウンセラーより

野村さんよりご帰国後にご連絡をいただき、現在の活動内容やその想いをお伺いした際に、感動して鳥肌が立ったことを覚えています。ブランドを立ち上げられた想い(ウェブサイトのABOUTを是非読んでみて下さい!)、それに向けての行動力と努力、現地での様々な出会いなど、きっと辛いことや大変なことも沢山あったと思います。そのすべてを素敵なカタチで昇華されたことに、感動をしてしまいました。

かれこれ10年以上、留学カウンセラーをさせて頂いておりますが、やはり皆さまが留学、ワーホリ、海外経験をひとつのきっかけに前進されていく姿を見ていると、自分も頑張らねば!と言う激励をいただくと共に、その過程で微力ながらもお役に立てたことに、カウンセラーとして感謝しかありません。

アフィニティは、野村さんの活動を心から応援しています!読者の皆様も、留学・ワーホリに向けてご不安な気持ちはあるかと思いますが、行動の後に結果は必ず付いてきます。是非!頑張ってくださいね!

この記事を書いた人

中里 たかし

大学で建築・デザインを学ぶ。オーストラリアへの休学留学を経て、卒業後にはイギリスでの就学を経験。英語圏、仏を中心に約10年間カウンセラー業務に従事。毎年複数の国を訪問。リアルな情報を基に3000名以上のお客様にカウンセリング業務を行う。