ホームステイがうまくいくコツ

こんにちは、アフィニティ福岡オフィスの寺村です。

昨日、友達と、過去に自分達が体験したホームステイについて話をしていて、こういうのも、今から初めて海外に行く人は知りたいかもしれないなあ。と思ったので、これから、私のホームステイについて思い出したことをつらつらと書いていってみようかなと思っています。

ちなみに、私はこれまでにホームステイはオーストラリアがほとんどですが(ニュージーランドやイギリスでも)長期のものだけでも6軒、プラス短期のファームステイは2軒したことがあります!

子供(ホストチルドレン)がいるおうちが多かったのですが、1歳の赤ちゃんから17歳まで、いろんなファミリーがいました。

宗教も、ステイした国が英語圏だったので主にキリスト教系が多かったのですが、キリスト教の中でもカトリック教、イギリス正教会、モルモン教、ゆるいバプテスト&ちょっとアジアに興味あり(若いころインド旅行)、などなど多種多様でした。

家族が異なる度に、実は夕食の前にすること(お祈りの種類)が全く違っていました(笑)。

今思い出せば、お風呂に入る時間、お湯の沸かし方、食器の洗い方...。 同じ国なのに全部のお宅が全部違い、日本とも違いました。

初めてのホームステイで、しかも一軒だけしか体験しないとなるともう、そこのお宅がすべてになるので、もしうまくいかない場合は頭の中が「???」でいっぱいになったり、人によっては「この家ヘン!」となってしまうと思うのですが、先程お話ししたように、移り住んでみると家庭家庭で違いますので、文化の違い、カルチャーショックというより、そのファミリーの「個性」とどう付き合っていくかが、ホームステイ体験を成功させるツボなのかもしれません。

「家の中でも靴を履いている」とか「洗濯は週に一回」「食器は水を溜めて洗って、すすがない」などは、日本出発時から覚悟している違いなので、逆にあまり気にならないものの、細かーい違い、自分のやり方と違う、というところが違和感となって、日常生活の中で積み重なっていくこともありました。

それがなぜだか、3軒目途中から、すべてが面白いようにうまくいくようになり、ついには、ホストファミリー間で私の取り合いをするまでに!(笑)。それまで、英語や他のことではあまり褒められたこともなかったので、この人気度は私にとってはかなり衝撃的な出来事でした!

ホストファミリー達が私の取り合う!?私がつかんだホームステイ滞在の『コツ』

ここからは、その私がつかんだ「コツ」についてついて書いてみようと思います。

ホームステイ先のホストファミリーにはそれぞれ「個性」があるというお話をしました。「それって当たり前よね」、という方もいらっしゃると思うのですが、意外と、一軒のホームステイ体験だけで「”イギリスの”ホームステイ最悪」とか、「”ニュージーランドの”ホームステイは寒かった」などと言ってしまいがちですよね。

私もそうでした。でも、家族も人のように個性があるので、個性をつかんでしまえばあとは自然とうまくいきます。

という前提で、そろそろ、「コツ」について書きたいと思うのですが、あくまでも私の個人的な見解ですので、その点はご注意ください。

ひと言でまとめますと、ホームステイ先に着いたら、家族の中で誰がボスかすばやく察知(笑)、その後はその人のやり方をとりあえずマネするだけです。

とても簡単です。

例えば、その人がお掃除を毎日していたら、自分の部屋も毎日掃除する。その人が週に3回だったら自分も週に3回にする。洗濯しかり、買い物しかり。寝る時間、見るテレビの番組などなんでも一緒のペースにしてみます。そうすると、ファミリーにとっての違和感がなくなるので、あっという間になじんでしまいます。
あとは、その人だけをまねするのではなく、ファミリー全体の動きをまねするというのもアリです。夕食前のお祈りも、カトリックの場合はカトリックに合わせ、モルモン教の場合はモルモン教にあわせました。

ご飯を食べた後、ちょっとゆっくりしてから片づけを始めるファミリーなのか食べるやいなや片付けてからゆっくりするファミリーなのか。みんなの動きをじっとみて合わせるだけでよいです。

ここで、「よい人と思われるためにはどう動けば...」などどあせってはいけません。邪心を捨てて、合わせるのみです(笑)。意地を張って、自分は食べ終わったら片付けないと気分が悪いなどど違う動きをしても何の得もありませんので、ここはリラックスしましょう。

ただし、上記はあくまでも基本なので、状況に応じて臨機応変にアレンジすることが必要です。例えば、ファミリーで発言権が強いのがホストマザーだとします。ホストマザーだけがシャワーを20分浴びてバスにもつかるけれどお父さんや子供達はシャワーを10分だけ浴びる場合、私は多数派に合わせるようにしていました。

あと、例えば、冷蔵庫に入っているもので、何でも食べていいよと言われても念のために、高級ワインや高級食材には勝手には手を出しませんでした。

*このブログはあくまでも個人の見解です。

きっかけは複数のステイ先で異なったケトルの使い方

ここまで、ホームステイ先のファミリーの生活に自分を合わせると、「楽」である、というお話をしましたが、ここからは、私がこの境地(笑)に至るきっかけとなったデキゴトについてお話します。

海外のご家庭では、電気湯沸かし器、魔法瓶のようなものは使わず、電気で沸かすポット(ホテルに備え付けてあるみたいな)でお湯を沸かすのがほとんどなのですが、オーストラリアでのホームステイをした時に、一軒目のおうちで、ホストマザーから、「お湯を沸かしたら、次の人が空焚きをしないように、かならずお水をコップ1杯分ぐらい入れておいてね」、と教えられました。

そうか!オーストラリアではそうするのか、と思いそれから毎日きちんと実行しました。

そして2軒目のホームステイ先で、そのようにお水をわざわざ入れておいたところ、「ちょっと来て」とキッチンに呼ばれ、「こういうことすると、不衛生でしょ、ポットに残った水は必ず捨てて、その都度入れてね」と言われたのです。

その当時は英語もあまり話せなかったので、前のホストマザーに言われたことの説明もできず、ただ、分かりました、と言いました。

今にして思えば、2軒目のホストマザーは、ただ使い方を教えてくれただけですし、今だったら、(そっか、この家はそうなんだな)とそのやり方に合わせて、「オッケー!」のひと言で楽しく暮らせるのですが、その時は、清潔好きな日本人としてのプライドを傷つけられたような気になったり(海外にいると、なぜが突然一人で「日本」を背負いがち 笑)、「私は悪くないのに、そんな不衛生なことをする人だとレッテルを貼られた!」と悲劇のヒロインになって、夜に涙で枕をぬらしてみたり、ちょっとしたことが、すごく大きな心の傷になったものでした。

こういう時は、以前お話した、ファミリー、ファミリーの「個性」ととらえて家族のやり方に柔軟に合わせていけば、とっても気持ちが楽になりますよってお話でした。

ちょっと真面目なことを言いますと、ホームステイや留学そのものが、自分の快適なゾーンからはみ出している状態なんだと理解して、他人のテリトリー(自宅)に入らせていただいている。つまり、「おじゃまします」という気持ちで過ごされるとお互いに気持ちよく過ごせるような気がします。

海外でのホームステイ生活、うまくいかないことも多いと思いますがこの記事を思い出して、うまくいくヒントを見つけていただけたら嬉しいです。

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PROFILEこの記事をかいた留学カウンセラー

海外経験11年。ニュージーランドの永住権も所有する福岡オフィスカウンセラー。親切で丁寧なカウンセリングと、英語圏のプログラムに関する情報の豊富さには定評があります。皆様の心のオアシス的存在なカウンセラーです。