航空券・購入時の “落とし穴”、ヨーロッパでの乗り継ぎに注意!

シェンゲン協定とは?

みなさん、シェンゲン協定をご存知ですか?シェンゲン協定とは、ヨーロッパのシェンゲン協定国間(26ヶ国/2022年10月現在)において国境検査なしで国境を越える事を許可する協定です。

航空券購入時の注意点

留学時の航空券購入の際に特に注意が必要なのが、欧州諸国を訪問する場合です。

本年10月18日から「あらゆる180日の期間内で最大90日間」に改正されることとなりました。本改正により,過去180日以内の滞在日数はすべて短期滞在の期間として算入されることとなります。我が国は,各シェンゲン領域国との間で,二国間のビザ免除措置に関する枠組みを有していますが,現在,シェンゲン領域における域外国国民の短期滞在に関する措置の状況は流動的であることから,シェンゲン領域を長期間訪問する予定のある方は,十分な注意が必要です。

出典:外務省 “欧州諸国を訪問する方へ

外務省から案内があるとおり、シェンゲン協定国への滞在は特別なビザがない限り、あらゆる180日の期間内で最大90日間となります。
そのため、例え経由地の場合でもシェンゲン協定国を経由して目的国へ渡航する場合、シェンゲン協定国乗継時(入国審査時)に、目的国での正式なビザの証明が出来ない限り、経由地シェンゲン協定国入国日から90日以内にその経由地(シェンゲン協定国)から出国する事を復路便(Eチケット)等で証明する必要があります。
その証明が出来ない場合、経由地となるシェンゲン協定国で入国拒否となる危険性があります。

特に注意が必要なのが、留学前の事前のビザ申請を必要としない、3ヶ月間以上~6ヶ月未満のイギリス語学留学(訪問ビザ)や、現地到着後にビザ申請を必要とするアイルランドの学生ビザやワーキングホリデービザです。

注意が必要な渡航プラン一例

空港の写真

イギリスで4月1日~7月31日までの4ヶ月間の語学留学。
ビザは入国審査時に発行される、半年間以内の訪問ビザ(観光ビザ)で渡航予定。
航空券は KLMオランダ航空の1年オープンチケットを購入し、アムステルダム経由でイギリスに渡航。
航空券のスケジュールも、4月1日に日本を出発、帰りは7月31日イギリス発のチケットで席を抑えたから全て完璧!

この場合だと、シェンゲン協定国のオランダ経由(入国時)に、入国拒否をされる可能性が非常に高いです。
片道チケットで渡航をする場合も、90日間以内のオランダからの出国を証明できずに入国拒否となる場合がございます。

インターネットの普及によりオペレーターを介さずとも航空券購入が可能な時代ですが、確かな知識がないまま購入すると思わぬトラブルとなることもあります。
十分にご注意ください。

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PROFILEこの記事をかいた留学カウンセラー

大学で建築・デザインを学ぶ。オーストラリアへの休学留学を経て、卒業後にはイギリスでの就学を経験。英語圏、仏を中心に約10年間カウンセラー業務に従事。毎年複数の国を訪問。リアルな情報を基に3000名以上のお客様にカウンセリング業務を行う。