【海外留学】アメリカ留学を知ろう!

独立行政法人日本学生支援機構の「日本人学生の海外留学状況」調査によると、2016年度で最も多い国はアメリカ20,159人(対前年比1,483人増)、オーストラリア9,472人(対前年比1,392人増)、カナダ8,875人(対前年比686人増)、韓国6,457人(対前年比1,800人増)、イギリス5,782人(対前年比454人減)です。

今回は日本人学生で最も多い国である、アメリカ留学についてお伝えしたいと思います。

アメリカ留学の特徴

日本から海外留学する学生の多くはアメリカ留学と言われるほど、日本にとっては最大の留学先になっています。広大な国土に多様な気候帯、文化を持つアメリカは、留学する地域によって、全く違った学生生活を経験することになります。異なった人種、文化が混在しており、留学生も「外国人」だということを意識せずに受け入れられる国民性を持っています。アメリカ留学で人気の都市はサンディエゴ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ニューヨーク、ボストン、マイアミです。

アメリカ留学はこんな方におすすめ

会話力を伸ばしたい
異文化体験をしたい
会話力だけでなく、使える英語を身につけたい
グローバル企業に就転職したい
自国のことだけでなく、他国への目を向けことで視野を広げ、就転職に活かしたい
留学中に他の州に小旅行に行きたい
現地学生と一緒にキャンパスライフを楽しんでみたい
休学留学をするアメリカのキャンパスライフを楽しんでみたい
アメリカでインターシップに参加してみたい
アメリカの大学卒業後にアメリカで働いてみたい

語学留学」について

語学学校は語学を教えるプロでもあります。有資格者のネイティブスピーカーによる授業は、その国の言語を学ぶには最適な環境といえるでしょう。学校によっては、短期でも集中的に学べる学校や、長期になると割引率が高い学校や、オプションの特典がつく学校もあります。語学学校を選ぶ際には、学校の強み(特徴)、施設や環境、アクセス、アクティビティーの有無、授業の開始日、授業の時間帯、時間数、料金、クラス人数、国籍比率/日本人の生徒数、学校が手配できる宿泊タイプ、送迎サービスなど、様々な要素を総合的に検討し、いくつかの学校を比較の上、判断することが大切です。

語学学校の種類

私立の語学学校
町の中心部、交通の便のよい場所に校舎を持つ学校が多いのが特徴です。入校日は一般的に毎週月曜日に入校ができます。学校の規模は小規模からマンモス校まで様々で、施設も学校によって異なります。学校のスタッフ、教師陣と学生間のコミュニケーションはよく取れているので、フレンドリーな雰囲気の中で学ぶことができます。語学学校は、一般英語コース、ビジネス英語コース、TOEFL®などの試験対策コース、英語+αなどのコースを提供しています。

大学のキャンパスにある私立の語学学校
アメリカの大学のキャンパス内に語学学校がありますが、運営自体は大学と語学学校は別です。しかし、学生は大学の施設を正規の学部生と同様に使えるという点では大学付属の語学学校と同じです。このタイプの語学学校の特長は、キャンパス外にある私立の語学学校や大学付属の語学学校と比べてきめ細かなサービスを提供しています。コースはキャンパス外にある私立の語学学校と同様です。大学キャンパス内にある私立の語学学校では、大学進学準備コースにも力を入れています。

大学付属の語学学校
アメリカの大学やコミュニティカレッジが運営しています。コースは大学のスケジュールに合わせて一般に8週間から16週間を1学期とした学期制です。大学や大学院進学を目的としている学生を対象にしている語学学校なので、その大学に入学が決まっているものの英語力が足りず、英語力を補うための条件として付属の語学学校に行く学生がいます。また、すでに入学できる英語力を持っているけれども何ヶ月か集中して英語の勉強をしたい学生が受講しています。アメリカの大学進学を目的に勉強している学生が多く、授業内容も学部授業の聴講のしかた、ノートの取り方、レポートの書き方などのアカデミック英語を中心にカリキュラムを提供しています。もちろん、大学進学を目的としない学生向けの一般英語コースを開講している大学もあります。

語学学校のコース

一般英語コース
総合的な英語力を身につけるコースで聞く・話す・読む・書くの4技能を学びます。入学時にクラス分けテスト(プレイスメントテスト)が行われ、各自のレベルに合ったクラスに入ります。授業時間は週に15~30時間程度と幅があります。午前のコースは週15~20時間程度で、午前プラス午後コースの週25~30時間程度の時間割になっています。
午前プラス午後コースには、午前の総合的な英語力を身につけるコースに加え、学生にとって興味のあるビジネス英語、試験対策、語彙、文法などの選択授業を提供している学校もあります。短期期間集中して英語力を伸ばしたい方は午前プラス午後コースを受講することをお勧めします。

ビジネス英語コース
ビジネスの専門英語を学ぶコースです。ビジネス英語コースではビジネスの専門用語、ビジネス文書の読み方、ビジネスレターやメールの書き方、プレゼンテーションなどを学びます。

試験対策コース
TOEFL®、IELTS™、ケンブリッジ英語検定の英語試験対策の英語を集中的に学ぶコースです。目標とする試験の傾向に沿って効果的な勉強ができます。TOEFL®やIELTS™は大学や大学院、専門学校などの入学手続きをする際に必要とされています。

大学進学準備コース
アメリカの大学や大学院、専門学校、高校への進学のために必要な英語力を養うコースです。大学などに付属する語学学校では、大学進学準備コースを主体にしている場合が多く、授業の内容は、アカデミック英語で大学の授業を受ける際に必要とされるスタディスキルを身につけることができます。スタディスキルはノートの取り方、レポートの書き方、コンピュータを使ってのリサーチ方法、プレゼンテーション方法などを学びます。大学進学準備コースでは提携大学の規定の英語レベルに到達すれば、英語資格試験(TOEFL iBT®やIELTS™など)免除で語学学校の提携大学に入学することができます。

英語+αコース
英語教師のためのTESOLやCELTAコースなど、様々な専門英語コースを用意している学校が多いです。また、春・夏・冬の短期休暇を利用する参加者向けに、2~4週間程度でカリキュラムが組まれたプログラムがあります。午前中は英語研修、午後は様々な専門のことや課外活動が組み込まれ、短期間で英語と専門を学習し、観光の両方を満喫したい人にはお勧めです。また、春・夏・冬の短期休暇で12歳以上を対象としたジュニアプログラムを提供している学校があります。ジュニアプログラムは学校によって内容は様々で「英語+アクティビティ」が中心となり、滞在方法がホームステイまたは大学寮があります。

近年では野球、サッカー、テニスなどの「スポーツ留学」も盛んで2週間ほどの短期間からでもスポーツ留学は可能です。また「英語+ダンス留学」なども2週間ほどの短期間から長期留学まで英語を使って様々な分野にチャレンジして頂けます。短期間での「語学研修+シリコンバレー」や「ニューヨークを中心に豊富なインターンシップ先から選べる企業インターンシップ」への参加もグローバル企業での活躍を目標に実践的な留学経験を積みたいという方にお勧めです。

アメリカの大学留学」について

アメリカには約4,000校の私立、州立(公立)、リベラルアーツカレッジ、コミュニティカレッジ(公立の2年制大学)の大学があり、英語圏の大学で大学数がもっとも多い国です。アメリカの大学に進学するには英語力(英語資格試験)が必要となります。では、どのぐらい英語力が必要なのか?2年制大学でTOEFL iBT®45以上、4年制大学でTOEFL iBT®60~81が必要とされています。英語力だけでなく高校の成績も入学条件に含まれているため、語学留学と違ってアメリカの大学留学は容易ではありません。そのため、アメリカの大学へ進学するなら、事前にアメリカの大学の情報収集をしましょう。「アメリカの大学で何を勉強し、将来どうしたいのか。」とこれからのことを描いてみましょう。「まだどうしたいか決まっていないが、アメリカの大学に進学したい」という場合もアメリカの大学は問題ありません。アメリカの大学在学中に何を学びたいのかを最初の1年間で授業を受講しながら考えることができるので、焦らず将来のことを考えてみましょう。
アメリカの大学に進学するには英語力が必要と述べましたが、英語力がなくてもアメリカの大学に進学ができます。それはアメリカの大学にあるESLコースからスタートし、大学の授業に入れる英語レベルに到達すれが、大学の授業に入ることができます。ESLコース受講中も大学生と同様な扱いとなります。ESLコースは大学によって異なりますが、英語レベル1~8です。また、大学にESLコースはなく、大学付属の語学学校がESLコースを提供している場合もあります。

アメリカの大学進学のパターンは3つ

① 直接大学に入学する
大学が指定する英語資格試験(TOEFL iBT®やIELTS™、英検)を日本で取得し、アメリカの大学に直接入学する。

② 条件付きで大学に入学する
TOEFL iBT®や英検などの英語資格なしで、アメリカの大学に入学し、現地到着後の英語のプレイスメント次第で、ESLを受講する。

③ 無試験で大学に入学する
私立の語学学校にある大学進学準備コースを受講し、規定の英語レベルに到達し、TOEFL iBT®などの英語資格試験免除で語学学校が提携しているアメリカの大学に入学する。

アメリカ留学するためのビザについて

観光ビザ
3ヶ月以内の滞在かつ、就学時間が週18時間以内の場合に利用できるビザです。原則出国の72時間前までに、必ず下記ESTA公式サイトからの申請が必要となります。費用はクレジットカードでの支払いで14ドル(約1,500円)です。パスポートの有効期間内で通常一度認証を受けると、アメリカへの複数回の渡航が可能で、2年間有効です。ただし、2年以内にパスポートの有効期限が切れる場合は、パスポートの有効期限日をもって無効になりますのでご注意ください。

ESTA公式申請サイトはこちら>>>

学生ビザ(F-1)
週18時間以上もしくは、3ヶ月以上の就学の際には、学生ビザの取得が必要です。中でも最も一般的な学生ビザは、F-1です。語学学校で語学を学ぶ際や大学で学位を取得する場合などにはこの学生ビザが必要となります。学生ビザを申請するには、下記の書類を準備しましょう(※日本国籍の場合)。

・語学学校または大学からの入学許可証(I-20)
学校への入学手続きを行う(語学学校の場合は授業料の支払い後)と、学校よりI-20が送付さます。語学学校の場合はI-20の発行手数料がかかりますが、目安として$200前後です。

・英文残高証明書
学校で入学許可証(I-20)を発行してもらうためには、英文の残高証明書が必要です。預金している金融機関で依頼することが可能です。語学学校の場合は、学校や期間によって必要な金額は異なります。大学の場合は、年間の学費(授業料や滞在費、その他諸費用)以上の額を用意することになります。

・パスポート(I-20に記載される期間プラス6ヵ月以上の有効期限のもの)
現在無効のパスポートも、過去10年間に発行されたものがあれば併せて提出が必要です。

・証明写真1枚
5×5 cmのサイズで6ヶ月以内に撮影した、背景が「白色」のカラー写真が一枚必要です。眼鏡をかけた状態での写真は不可となりましたので、普段眼鏡をかけている方は撮影時には忘れずにはずしましょう。

必要なものが全て揃い次第、アメリカ大使館のウェブサイトより学生ビザ申請と、大使館または領事館での面接予約を行います。その際にビザ申請料として、クレジットカード払いで$160かかります。また、別途SEVIS費用の支払いとして$200が必要です。こちらは、SEVIS(Student and Exchange Visitor Information System)の運営費用を負担するもので、学生ビザ申請者には支払いが義務付けられています。費用は変更になることもあるので、必ず最新情報を確認するようにしましょう。

OPT(Optional Practical Training)
学生ビザ(F-1)の場合は、大学のキャンパス内限定でアルバイトすることが認められていますが、大学のキャンパス外での就労は禁止されています。アメリカの場合は、ワーキングホリデービザ制度がないですが、OPTを利用して働くことができます。OPTは2年制大学や大学、専門学校の学位を取得するか、フルタイム学生として1年以上学校に通学し続けると、学校を通して申請すれば1年間有給で働くことができます。

アメリカの大学進学の詳細については下記をご確認ください

必見!~海外大学を知ろう~ アメリカの大学進学について 

 

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PROFILEこの記事をかいた留学カウンセラー

パリ、トリノ、上海、ロンドンという4都市での留学経験と4ヵ国語習得経験を生かして皆さまの留学をサポートいたします!食に対する探究心はとどまることを知りません。フランス、イタリア留学担当カウンセラー。