【完全版】~海外大学も選択肢に~アメリカの大学留学とは 年に数回ある入学のチャンス!

アメリカの大学留学とは

アメリカの大学に進学する場合、アメリカの大学のメリットや大学システム、入試、費用、アメリカでの生活などをご紹介します。日本で準備できることはしっかりと準備しましょう。

日本では4月に入学し、3月に卒業することが基本的ですが、アメリカの大学は原則的にどの学期からでも入学でき、卒業単位数を取得できれば、どの学期でも卒業(学位取得)ができます。
アメリカの大学は卒業単位数などの要件を満たせば、4年制大学は4年(またはコミュニティカレッジは2年)を待たずに卒業が可能です。夏休み期間を使って単位を取得すれば、4年制大学を3年や3年半で卒業可能で、滞在費を抑えることもできます。
アメリカの大学には600以上の専攻があります。専攻は多彩で、一般的なビジネスから特殊なアスレティックトレーニング、美容学などが大学で学ぶことができます。日本では専門学校でしか学べない分野がアメリカでは大学で学べ、学位が取得できることも魅力的です。詳しくアメリカの大学について見ていきましょう!

アメリカの大学進学はこんな方におススメ!

●日本の大学進学を考えているが、海外大学にも興味がある
●ちゃんとした英語力や専門知識や技術を身につけたい
●異なる文化・習慣な環境に身をおき、対応力を身につけたい
●大学卒業後に海外で働きたい
●アメリカのトップ大学にチャレンジしたい

アメリカの大学進学のメリット

✔「英語対応力」や「英語運用力」などを実践的な場で使える英語を身につけられる
✔ 入学後に専攻(学部)を決められる
✔ 専攻(学部)が学期ごとに変更できる
✔ 日本の大学にない専攻(学部)がたくさんある
✔ 大学間で編入することができる
✔ 返金不要の奨学金制度がある
✔ 2年制大学(コミュニティカレッジ)あるいは4年制大学を卒業後にOPT(Optional Practical Training)を利用してアメリカで有給で働くことができる
✔ 多国籍の学生と友達になれる
✔ 留学中に他州にも旅行ができる

アメリカの大学の特長

●各学期に入学・卒業が可能
●4年制大学は約120単位、2年制大学(コミュニティカレッジ)の卒業単位数は約60単位
※大学・学部により異なる
●アメリカの大学は卒業評定平均値(GPA)4段階中2.0以上で卒業できる
●留学生(F-1ビザ)は、1学期の履修単位数12単位以上が必須であるが、1学期の履修単位数を増やす、または夏学期(※夏学期は任意)を履修することで卒業時期を早めることも可能

アメリカの大学の種類

アメリカには約4,000校の私立、州立(公立)、リベラルアーツカレッジ、コミュニティカレッジ(公立の2年制大学)の大学があり、英語圏の大学で大学数がもっとも多い国です。

私立ハーバード大学などのアイビーリーグの大学からニューヨーク大学などの学業、スポーツ、課外活動のすべてにおいて優秀な学生が集まる大学と中規模の私立大学です。
アイビーリーグ(Ivy League)アメリカ北東部にある私立8大学で構成されています。私立8大学はハーバード大学、コロンビア大学、コーネル大学、イエール大学、ブラウン大学、ダートマス大学、プリンストン大学、ペンシルバニア大学です。
州立大学その州の州民に対して広く高等教育の機会を与えることが第一義的な目的で主に税金で運営され、その州に納税する州民の入学が優先されます。そのため、州民の学費は留学生の1/3で、州民と州外、留学生との学費が異なります。UCLAやUCバークレーなどの難関州立総合大学からワシントン大学やウィスコンシン大学マジソン校などの名門州立総合大学、中堅州立総合大学、カリフォルニア州立大学やニューヨーク州立大学などの地域型州立大学です。
リベラルアーツカレッジアメリカにおいて人文科学・自然科学・社会科学の分野にわたる学術の基礎的な教育研究を行う4年制大学です。学士号プログラムが主です。また、学生数約1,500人の小規模の大学で、学生の人数を制限することで、質の高い学士課程教育を行っています。
コミュニティカレッジ州立の2年制大学で地域(コミュニティ)の住民のための教育に力を入れ、地域の住民ならだれでも入学でき、税金で運営されているので留学生より学費は安いです。また、地域の住民が通学する大学であるため、学生寮がある大学は少ないです。そのため、留学生が進学した場合は、ホームステイ滞在になります。

コミュニティカレッジについて

コミュニティカレッジに関する情報はこちらをご覧ください▼

アメリカの大学の学期制度

アメリカの大学はセメスター制度と呼ばれる、月~12月(秋学期) 、1月~5月(春学期)の2学期制で、5月~8月の夏休み期間にサマーセッションを行う大学もあります。

また、クォーター制度と呼ばれる、9月~11月(秋学期)、12月~2月(冬学期)、3月~5月(春学期)、5月~8月(夏学期)の4学期制で、夏学期は夏休みとなりますが、授業を取ることができます。

上記のスケジュールをもとに、各学期の頭での入学が認められていますので、さまざまな理由で高校卒業後などに時間が空きそうな場合でも、条件を満たせれば丸1年足踏みをすることなく、最短での進学を考えていくことができます。

現在の状況から最短での留学時期や、それに向けどのような準備をしたらよいのか知りたい方は是非無料カウンセリングをご利用ください▼

「英語力」について

日本の大学とアメリカの大学の大きな違いとして、日本の大学はゼミ形式の授業などの一部除いて「受け身の授業」ですが、アメリカの大学は「参加型の授業」です。アメリカの大学の場合、授業に参加できるようにその授業内容を予め把握しておく必要があります。と聞くとアメリカの大学は“大変”と思いがちですが、普段の勉強、つまり「予習と復習」をしていれば、授業に参加することができ、それほど難しいことではありません。
ただ、英語を母国語としない留学生の場合は、英語力がなければ教授が言っていることがわかりません。そのため、留学生はアメリカの大学へ進学するには英語力が求められます。アメリカの大学では、TOEFL iBT®やIELTS™、英検®、Duolingo English Testなどの英語試験の基準があります。
受験しやすい英語試験を選んでスコアを取得すれば、アメリカの大学に進学することができます。4年制大学に進学したいけど、英語力に不安な方は下記の入学条件の表にもあるように4年制大学よりコミュニティカレッジの方が英語試験の入学基準が低いので、コミュニティカレッジから進学し、4年制大学へ編入(大学の3年次編入)することをおすすめします。
英検2級以上で進学できるコミュニティカレッジもあります。

アメリカの大学の入学条件

 4年制大学コミュニティカレッジ
(2年制大学)
英語力TOEFL iBT® 61~81
IELTS™ 5.0~6.0
英検® 英検準1~1級
TOEFL iBT® 45~61
IELTS™ 4.0~5.0
英検® 英検2~準1級
高等学校の成績
(評定平均値)
5段階中3.5以上5段階中3.0以上

「英語をうまく話せない」や「聞くのが不得意」、「英語で文章を書くのが苦手」といった心配ごとがありますよね。
アメリカの大学では、たとえ英語試験で入学基準に満たしていたとしてもアメリカの大学の授業についていける英語力があるかどうかはわからないため、プレースメントテストが現地到着後のオリエンテーションで行われます。
プレースメントテスト結果次第で、最初の学期に履修できる科目が決定されます。英語力が足らないと判断された場合は、ESL(英語を母語としない留学生が英語力を補強するための英語クラス)で英語(リーディング、ライティング、スピーキング、リスニングの4技能)を学びながら、スタディスキルを身につけることになります。
もちろん、英語試験の入学基準に満たない場合は、大学によってはESLプログラムを提供しているので、ESLプログラムから進学することができます。ESLプログラムは留学生対象となっていますので、「英語をうまく話せない」や「聞くのが不得意」、「英語で文章を書くのが苦手」といったことを気にせずに勉強できる環境です。

英語試験に関する詳細はこちらをご覧ください▼

アメリカの大学の「専攻」について

日本の大学進学は出願時に専攻(学部)を決めなければなりませんが、アメリカの大学は興味を持っている専攻分野ある大学に出願し、入学後に専攻(学部)を決めることができます。日本の大学へ入学後に思っていた勉強と違った場合は学部変更が可能ですが、変更するための試験や面接があり、入学後すぐに学部変更ができないなどの条件があります。しかし、アメリカの大学は日本の大学のような条件はなく、学期ごとに学部を変更することができます。

専攻の例

ビジネス系

  • ビジネス学
  • 国際ビジネス学
  • 会計学
  • 財政学
  • 経営学
  • マーケティング学
  • ホテル・ホスピタリティ学
  • 観光学          など

理数系

  • 生物学
  • 物理学
  • 生理学
  • 化学
  • 生態学
  • 地質学
  • 環境学
  • 自然科学
  • 情報処理学
  • コンピュータサイエンス
  • 機械工学
  • 電子工学
  • 数学
  • 建築学
  • 看護学
  • 獣医学
  • アスレティックトレーニング
  • 航空学(パイロット)         など

人文学系

  • 人類学
  • 考古学
  • 天文学
  • 歴史
  • 言語学
  • 文学
  • 外国語(フランス語、スペイン語、イタリア語)
  • 法学
  • 哲学
  • ジャーナリズム          など

芸術系

  • 美術
  • デザイン
  • グラフィックデザイン
  • アニメーション
  • ファッションデザイン
  • 舞台芸術
  • ダンス
  • 映画制作
  • 音楽
  • 写真学
  • 美容学          など

社会学系

  • 国際関係学
  • コミュニケーション学
  • 経済学
  • 教育学
  • 幼児教育
  • 地理学
  • 心理学
  • 社会学
  • 政治学
  • 福祉学          など

学部名が同じであっても大学によって学部の特長が違うので、学部の内容をよく確認し、自分にあった専攻(学部)を見つけましょう。
アメリカ大学進学では、学問を修めるだけでなく、英語力も身につき、将来の選択肢が広がることは間違ありません!

アメリカの大学の「学費」について

アメリカの大学では返済不要の奨学金制度があり、学費が一部免除されます。大学によって奨学金は異なりますが、$500~$10,000獲得チャンスがあり、思ったより学費が高くないということもあります。
直接4年制大学へ進学することをお勧めしますが、「学費を抑えたい」や「アメリカのトップ大学に進学したい」なら、コミュニティカレッジから4年制大学へ編入することで学費を抑えることができ、またコミュニティカレッジで優秀な成績を収めることができれば、アメリカのトップ大学への編入も夢ではありません!

4年制大学とコミュニティカレッジの学費は下記をご確認ください!最初の2年間の学費が抑えられることがわかるかと思います!

 コミュニティカレッジ
(2年制大学)
2年制大学4年制大学
【編入】
4年制大学
1年目200万~300万円200万~300万円300万~500万円
2年目200万~300万円200万~300万円300万~500万円
3年目 300万~500万円300万~500万円
4年目 300万~500万円300万~500万円
合計400万~600万円1,000万~1,600万円1,200万~2,000万円
※円ドル為替の影響で変動がおこりますのでおおよその費用目安としてご覧ください

奨学金についてはこちらもご確認ください▼

アメリカの大学の「編入」について

日本では、一度入学した大学の単位を持って他大学へ編入することはあまり認められていません。アメリカではコミュニティカレッジから4年制大学への編入や4年制大学から他の4年制大学への編入が一般的に行われています。

アメリカの大学で編入制度があるのも単位で運営されているからです。卒業単位として、4年制大学では約120単位、コミュニティカレッジでは約60単位が必要な4単位数の基準となっています。選択した学部で必要とされる単位数を取得すれば、年数や学期は関係なく卒業することができます。

卒業単位は、大きく3つに構成

  1. 一般教養科目:理数系、社会学系、人文科学系の必須及び選択科目
  2. 専門科目:専攻する分野の必須科目
  3. 選択科目:専攻する分野の選択科目

4年制大学の最初の2年間は ①一般教養科目 と ②専門科目 の基礎を履修します。
残りの2年は専門科目と選択科目を履修します。そのため、コミュニティカレッジ(2年制大学)から4年制大学に編入することができるのも、コミュニティカレッジの編入プログラムでは ①一般教養科目 と ②専門科目の基礎を履修しますので、4年制大学の最初の2年間と同等です。
注意点として、コミュニティカレッジで取得した単位が全て認められるかどうかは、編入先大学の学部の卒業単位を事前に確認しておくといいでしょう。編入の相談はコミュニティカレッジの担当アドバイザーに積極的に相談しましょう。

アメリカの大学は単位で運営されているので、自分自身が何の科目(単位)を取らないといけないのかを理解し、1学期の科目数を増やし単位を取得すれば、コミュニティカレッジを2年かからず、1年半で卒業することも可能です。
その後に4年制大学に編入すれば、4年かかるところが、3年半で卒業できます。この場合、滞在費を1学期分抑えることができます。1学期に科目数(=単位数)を増やすことや早期に卒業するには、予習・復習などの普段の勉強をしっかりとやり、良い成績を維持することがもっとも大切です。

アメリカの大学の「滞在方法」について

アメリカの大学の滞在方法として「ホームステイ」と「学生寮」があります。コミュニティカレッジは学生寮を提供していないケースが多くあるので、その場合はホームステイ滞在になります。4年制大学は学生寮滞在が一般的です。

ホームステイ

大学近くの家庭に滞在し、文化や生活を体験できることがホームステイです。
ホストファミリーと英語でコミュニケーションを取るので、会話力を伸ばすことができます。最近のホームステイ事情は数年前から変わってきています。
以前はアメリカ人のファミリーが一般的でしたが、近年はアメリカに移民した方やお子さんが独立して部屋が空いていることから部屋を貸したいという方もいらっしゃいます。つまり、現在のホームステイというのは部屋を借りて生活するというイメージに近いかもしれません。

色々なバックグラウンドのファミリーに出会いながら生活を共にでき、異文化を学ぶことができるのもアメリカ留学ならではです。

ホームステイをするなら、ホストファミリーとコミュニケーションを必ず取必要がるあります。
ホストファミリーとのトラブルが発生する原因の一番は、「ホストファミリーとのコミュニケーション不足」といわれています。
「詳しく言わなくても相手は理解してくれている」というのは日本にいるときのことだけです。同じようなことをしていると、トラブルが発生します。文化や習慣の違いがあるので、アメリカで生活するなら「はっきりと伝える・答える」ことが大切です。
ホームステイは学生寮と同様に他人との共同生活ですので、わがままや勝手なことはできません。ときには人に合わせることも必要なのかもしれません。それを踏まえておけば、ホームステイでの生活は楽しむことができますし、スピーキング力も伸びます!第2の家族となると、アメリカの大学卒業後に会いに行ったりできますよ!

ホームステイは1人部屋と2人部屋を選択できる場合がありますが、1人部屋をお勧めします。2人部屋は、ルームメイトにも合わす必要もあり、さらにホストファミリーとの共同生活のため、負担になるかもしれません。費用を抑えたい方は2人部屋が良いかもしれませんが、申し込む際は要検討です。

食事は、日本のようなご飯ではありません。お米とお味噌汁が食べたいと思っても出てきません。ホームステイファミリーが移民の方であれば、その国のお料理がでてきて、口に合う場合もあります。場合によっては、電子レンジを使った冷凍ものやお肉ばかりということもあります。ホストファミリーに日本食を知ってもらうのもコミュニケーションのひとつですので、渡航の際に日本食を持っていくとよいでしょう。

洗濯は基本的に自分で行います。アメリカの場合は毎日選択するのではなく、週1回が目安です。また外に干すという習慣がないため、乾燥機にかけます。といった、生活習慣に違いがありますので、ホームステイ先に到着後にホームステイ先のルールを聞き、コミュニケーションを取るようにしましょう。現地の生活に慣れるには2~3ケ月かかると言われていますので、焦らずに現地の習慣を受け入れて生活するようにしましょう。

学生寮

学生寮は学生同士で生活するので気軽です。そして同世代の学生や他国の留学生と交流を深める機会がたくさんあります。また、学生寮は大学のキャンパス内にあることがほとんどですので、徒歩で通学ができ便利です。学生寮であれば、キャンパス内にある図書館やジムなどの施設を帰宅する時間を気にせず利用できます。特に図書館はテスト前になると夜遅くまで開いている大学もあるので、集中して勉強できます。学生寮に帰れば、学生同士の付き合いも楽しめますよ。学生寮もホームステイと同様に同世代の学生や他国の留学生との生活になるため、「コミュニケーションは欠かせない」と「はっきりと伝える・答える」ことが大切です。

学生寮は大学によって異なりますが、男子寮、女子寮のように建物で分かれているところ、同じ建物の中でフロアごとに男女に分かれています。部屋の種類は1~4人部屋が基本形です。部屋にはベッドと机、ドレッサーなどの家具がありますが、タオルやシーツ類は各自で用意します。バスルームはフロアごとに共同で利用するコリドータイプか3~4部屋で共同するスイートタイプなどがあります。学生寮の申込みは入学手続きのときに行われますので、そのときに大学のホームページで学生寮の情報を確認しながら決めるといいでしょう。

食事はキャンパス内にあるカフェテリアで朝・昼・夕食を食べるこができます。大学によって異なりますが、ハンバーガー、ホットドッグ、ピザなどのアメリカの定番の料理から多国籍の料理が日替わりで提供されます。あとはサラダバーやドリンクバーがあり、好きなだけ食べることができます。アメリカの食事は量が多いので、食べ過ぎには要注意です!

アメリカの大学の「授業」について

初日にプレースメントテストやオリエンテーション実施

プレースメントテストはどの科目を履修できるか参考にされます。留学生の場合は、TOEFL iBT®やIELTS™などの英語試験が入学条件になりますが、前述の「英語力」で説明している通り、出願時の英語試験結果だけでは授業についていけるか判断ができないということと、現地学生も最初に取るEnglish Composition(英作文)という科目を留学生は受講できるかどうか判断するためです。
English Compositionは日本でいうと国語のようなもので、文学作品などをたくさん読み、エッセイなどを書くことになります。プレースメントテスト結果が悪いからといって退学になることはありませんので安心してください。
テスト結果が少々悪いとESLを2科目+簡単な一般教養科目、悪いとESLプログラムを受講するケースがあります。プレースメントテスト結果で担当アドバイザーと相談しながら履修登録を行い、授業料を支払います。その前後にオリエンテーションが行われます。オリエンテーションではキャンパスツアーをはじめ大学についてや生活面の説明があります。生活面では銀行口座の開設の仕方などです。オリエンテーションは同時期に入学してきた留学生同士の交流できる機会があります。(※大学によって内容が異なります。)

授業初日はシラバスの説明、授業スタート

授業初日にはシラバス(コース概要)が配布されます。シラバスには授業の進み方やテストの回数、成績評価について書かれていますので、必ずチェックしておきましょう。まずは1週間の授業の流れをつかみましょう。教室に入ったら、できるだけ前の席に座ることをお勧めします。日本人は教授の死角となる席に座りがちですが、アメリカの大学ではよろしくありません。教授の目が届く席に座る方がベストです。
教授は新入生だとわかれば、授業についていけているかを確認しやすくなります。教授の目が届かない死角の席だと無視されることになり、ましてや意見なども発言しにくくなり、授業に出席しているとは思ってくれません。小規模の大学のクラスは少人数制のため、教授との距離が近いので授業は受けやすいですが、研究型大学や総合大学によっては学生定員が100名~200名というクラスがあり、教授の説明を一方的に聞く機会が多くなりますので、座る席はよく考えるとよいでしょう。
英語力に不安があり、授業についていけるかどうか自信がない場合は、最初は小規模の大学やコミュニティカレッジに行き、しっかりと成績をとったうえで規模の大きい4年制大学に3年次編入することをお勧めします。

Add & DropとWithdrawalについて

学期開始の1~2週間はAdd & Drop期間で、履修した科目を取り消したり、新たに科目を追加履修することができます。科目数が増える場合は、授業料を追加で支払うことになります。つまり、Add & Drop期間はお試し期間ですね。人気の教授や履修科目については、担当アドバイザーに確認したり、日本人留学生の先輩にアドバイスをもらうと良いでしょう。

Mid-Term Exams(中間テスト)が終わった後にWithdrawal(履修取り消し)の期間があります。中間テスト結果が60%未満の場合は、履修取り消し勧告が届きます。履修取り消しするか否かは教授に確認しながら自分自身で考えて決めます。中間テスト時点で60%未満であったとしてもその後に挽回ができるなら、履修取り消しはしなくても良いでしょう。挽回できないなら、履修取り消しができます。履修取り消しは成績に傷がつきません。履修取り消し勧告が届き、後半挽回できず、結果F(不合格)を取ってしまったら、成績表にFがつき、GPA(評定平均値)として計算されます。F=0点となるため、Fを消すには再履修し、A~Cの評価を得らなければ、Fを消すことができません。

成績評価について

成績評価については、一般的に出席、レポート、テストなどの総合点を100点満点とし、次のように成績が定められています。

総合点成績(評価)ポイント(評点) ESL 一般教養・専門科目
90~100A4合格合格
80~89B3合格合格
70~79C2合格合格
60~69D1不合格合格
0~59F0不合格不合格

アメリカの大学は毎日授業に出席することが当たり前です。遅刻3回で欠席1回になるケースもあり、また欠席日数が規定に達すると自動的に成績はFとなりますのでご注意ください。授業では教授は黒板に書くことは少なく、教授が説明しているのを聞きながら、ノートテイキングをします。あとは授業中に発言することです。放課後は予習と復習をします。特に日本人留学生は月~金の平日は勉強に専念し、金曜日の授業が終了してから土曜日までは遊び、日曜日は金曜日の復習と月曜日の予習に専念します。予習と復習を毎日行っていれば、小テストや中間・学期末テストは慌てることなく勉強できますね。

アメリカの大学は学業成績を平均点で換算した、評定平均値=GPA (Grade Point Average)を4段階評価で、2.0以上ないと卒業ができません。学生ビザ保持者として2.0以上キープしなければなりません。GPAが2.0未満になるとプロベーション(観察処分)が取られ、アドバイザーとの面談で指導され、2.0以上に成績を上げなければなりません。改善されない場合は退学処分になります。

【評定平均値(GPA)換算方法の例(2学期制の場合)】※上記の成績評価表も併せて確認ください。

科目学期成績単位ポイント*
科目A春学期B39
科目B春学期B39
科目C春学期A312
科目D春学期C36
科目E春学期C36

*ポイント=成績評価のポイント×単位数

GPA=ポイント合計÷単位合計
2.8 =    42       ÷     15         ⇒   GPA 2.8

オフィスアワーとチューターについて

授業でわかないことがあれば、授業中に質問することもできますが、授業外ではオフィスアワーの時間帯に教授のオフィスへ行き質問や相談することができます。
ライティングについては自分が書いた文構成や文法に自信がない場合は、Writing Centerへ行き、自分が書いたエッセイやレポートなどを無料でチェックしてくれます。
そして、Tutorという個別指導してくれる制度もあります。Tutorは学生がアルバイトをしていますが、その科目が得意で教えられるが学生が依頼されています。
しっかりとした成績を収めて、その科目への知識が高いと評価されればTutorとして日本人留学生もアルバイトが可能で実際にたくさんの留学生がTutorとして活動しています。(アメリカではキャンパス内でのアルバイトのみ許可されています)。

アメリカの大学の「生活」について

最初の3ケ月間は生活に慣れるまで時間がかかると言われています。特に食事や習慣が今までとは違うことに気づき、日本とのギャップを感じるのではないでしょうか。「郷に入れば郷に従え」ということわざがあるように「その土地やその環境に入ったならば、そこでの習慣ややり方に従うのが賢い生き方(参考:実用日本語表現辞典より)」と心に留めておくと、生活はし易くなります。
あとは深く考えすぎないことですね。日本で生活していたことと同じようにしていると、アメリカでの学生生活が楽になりませんので、気をつけましょう。

アメリカの食事はハンバーガーやピザ、ホットドッグ、ステーキが有名ですね。お米は基本的に食する週間がありません。お米が食べたい留学生は炊飯器を持参するか、現地で購入していることが多いです。お米は日本米に似たものがあるので、現地で購入が可能です。
外食する場合は、量を見ながら注文してください。ファーストフード店のドリンクのサイズは、日本と違って大きいです。日本のSサイズはありません。スターバックスコーヒーでも現地の方はグランデかベンティサイズを注文されます。

朝食は、卵(スクランブルエッグ、目玉焼きなど)、ソーセージ、カリカリ焼いたベーコン、パンやシリアルです。

昼食は、ハンバーガーやサンドウィッチ、パスタ、ピザです。

夕食は、お肉、サラダ、ピザ、スープなどです。

学生寮の場合は、カフェテリアで食事をとることになるので、種類はあるので選択することが可能です。留学生に合わせて、中華や日本食などのメニューが提供される場合もあります。日本食が提供されたとしても、日本人が調理していないので、イメージと違うことも多々ありますね。

週末の過ごし方は人によって違いがありますが、映画を観に行ったり、車を持っている友達がいれば、近場の人気スポットに行ったり、近くにビーチがあれば、ビーチに遊びに行ったりします。友達同士でカフェに行き、会話を楽しんだりと様々です。

学期休みを利用して、他州へ旅行に行くことができます。友達が他州にいれば、友達に会いにいく学生もいます。アメリカは国立公園や有名テーマパークなどがあり、州や地域によって歴史が違いますので、アメリカ留学中に勉強だけでなく、アメリカで様々な体験をするとよいでしょう。

アフィニティの提携・協力大学(例)

4年制大学
AMDA The American Musical and Dramatic Academy
City University of Seattle
Colorado State University
Drew University
Eastern Kentucky University
Florida Institute of Technology
George Mason University
Hawaii Pacific University
Humboldt State University
Illinois State University
LA Performing Arts Conservatory
Marshall University
National University
Northwest Missouri State University
Oregon State University
Saint Louis University
Suffolk University
SUNY University at Albany
SUNY College at Brockport
SUNY College at New Paltz
SUNY College at Old Westbury
SUNY College at Oneonta
SUNY College at Oswego
SUNY College at Plattsburgh
Texas Tech University
The University of Alabama at Birmingham
University of South Florida
Washington State University
2年制大学
Berkeley College
College of Desert
College of Central Florida
College of Southern Nevada
Edmonds Community College
El Camino College
Everett Community College
Fulton-Montgomery Community College
Green River College
Kapiolani Community College
Los Angeles Film School
Merced College
Mira Costa College
Orange Coast College
Palomar College
Santa Monica College
Santiago Canyon College
Seattle Central Community College
Skagit Valley College
Skyline College
South Seattle College
West Hills Community College

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PROFILEこの記事をかいた留学カウンセラー

アメリカで経営学、教育学を学ぶ。ブリティッシュカウンシル認定上級カウンセラーおよび国家資格キャリアカウンセラー資格を有し、これまでに7000名以上のカウンセリングを行った熱血カウンセラー。グローバル人材育成のキャリアカウンセリングもお任せください。